店舗の入居申込みの際、人気の物件であれば競合の入居申込みがある場合も少なくはありません。
競合の申込みがあった際、貸主が選ぶ基準とは一体どのような基準なのでしょうか?
もちろん単純に会社の規模や資力、経営年数を基準にされる場合もあります。
しかし、私が経験した中では、それだけではない事も往々にしてありました。
以前の事になりますが、ある物件で「数店舗経営されており、すぐ契約できる資力もある企業様」と、弊社のお客様で「初めての開業で、融資を受ける期間がある為、契約金の全額入金には1ヶ月ほど時間を要する個人事業主様」の申込みの競合がありました。
貸主に一緒に申込書提出し、審査して頂いたのですが、結果は初めての開業者の方に借りて頂く事になりました。
理由は、個人事業主の方が「信用」ができる申込書だったからとの事です。
どの様な事かと申し上げると、貸主様に聞いたところ企業様の方は、申込書に空欄が多くなぐり書きでの記載で、会社のホームページを見ても何にも分からず、一方個人事業主の方は、空欄の無い丁寧に記載してある申込書の他に事業計画書、履歴書並びに経歴書、自分のブログのURL等どの様な方で、どの様な店を営業するのか想像しやすかったからとの事でした。
この様な事は、他の物件でも実際よくあることです。
ですから、弊社でも入居申込書を頂き貸主側に提出する際は、その借り受け希望者様の交渉事項とその必要性、借受希望者の推薦文を記載した「取り纏め依頼書」というものを貸主側に提出します。
貸主側にとっては、契約を進めるにあたって、仲介業者やその担当も気になるものです。
以上、入居申込み時の競合についてお話ししましたが、融資を伴う入居申込みの場合は、融資のスケジュールや貸主のリスクを低減させる契約方法の提案方法を予め対策しておかなければ、時間のかからない入居申込者を優先されてしまう場合があるので注意が必要です。
融資を受ける際の契約方法については、下記ブログを参照してください!